気心の知れた実家と言っても、何でも頼めるわけではありません。事前に何ができて何ができないのか、両親と話し合う必要があります。また、いざ頼んでみたら無理だったことにも柔軟に対応する必要があります。私がどのように試行錯誤したのか紹介します。
離婚前、私は身寄りのない土地で暮らしていました。一方的に家を出て行って、婚姻費用を支払わずに離婚を迫る夫と戦いながら、住宅ローンを支払い、生活のために仕事をしていました。行政に子供の急病時に預かってくれるファミリーサポーターを探していると相談したところ、幸いサポーターが見つかりました。急病時の預かりなので一人では心許ないということで、二人のサポーターを紹介してもらい、面談をして登録をしていました。
私は、9時から20時までの勤務がある会社に採用されました。20時までの勤務の日は、風呂と夕食も実家でお願いすることになりました。また、次男の保育園の送迎もお願いしたいと思っていました。しかし、母は朝早く起きるのは辛いから、朝は送りたくないとのことで正直期待外れでしたが、いつでも残業できるようお迎えは毎日頼めることになりました。また、母は週2回仕事をしており、仕事の日は帰宅が遅くなるので子供達の夕食を作るのはしんどいと言っていて、父は料理が全くできないため、母の仕事と私の遅番が重なった日は、私が出勤前に実家に立ち寄り夕食のおかずを置いていくことにしました。
しばらくトラブルもなく過ぎていたのですが、ある時父が入院することになってしまったのです。父は子供達の世話をするために、母が仕事で帰宅が遅い日と入院が重ならないように病院と日程調整をしてくれました。ただ、自分達も高齢だから今後も急な入院などで子供達の面倒が見られなくなる可能性があるから、その時のことを考えてほしいと言われました。それを聞き、すぐファミリーサポーターの登録に行き、両親が子供達の面倒を見られない事態に陥ったとしても頼れる場所を確保し、仕事のほうは18時までの勤務を了承してくれる職場に転職をしました。
現在、両親ともに健在で、午後はどちらかが必ず家にいて、次男の学童のお迎えや長男が下校後立ち寄れる体制にしてくれています。徒歩数分の所に住んでいるので、子供が急病の時は子供を実家に連れて行き、私は欠勤をせずに出勤することができています。シングルマザーが正社員として採用されるには、子供が急病の時に欠勤するのか、出勤できるのかは大きな違いだと思います。高齢になっていく両親に負担を掛けすぎず、最大限のサポートをしてもらうために、何ができないのかを聞いて、それに対応していくことが大切と言えます。
時間のやりくりを上手にすれば、一人での子育ても大丈夫!