時折、博物館や美術館などで芸術作品に触れてみるのも良いことです。比較的バリアフリー設備が整っていることが多く、誰もが充実した時を過ごせます。ここでは、博物館・美術館におけるバリアフリー設備などに関して紹介します。
歴史博物館、科学博物館など博物館には様々な種類があります。子供たちの学びの場、そして遊びの場としても利用されています。また、大人にとっても興味深いところでです。
さらに、色んな絵画などに触れられる美術館も人気の施設の一つです。色々な人が訪れる博物館や美術館は、バリアフリー設備もしっかり整えられています。
両方の施設に共通する設備が多いため、まとめて見ていきましょう。
博物館・美術館には多くの場合、2階建て以上のエレベーターが設置されています。
また、館内には展示物の都合などにより段差があったりもしますが、そのような場所はスロープを利用することで、車椅子使用者なども問題なく見て回ることができます。一方、小規模の博物館・美術館などは、スロープの設置などがないところもあります。
その場合は、スタッフに声をかけるなどして、手伝ってもらうようにしましょう。
盲導犬、介助犬、聴導犬といった補助犬の同伴が許可されています。
また、補助犬のトイレに関しては、設置されているところもあれば、そうでないところもあるので注意が必要です。
授乳室完備の博物館も増えているため、小さなお子さんを連れた人も安心です。
授乳室内には、椅子やベビーベッド、おむつ交換シートなどがあり、赤ちゃんがぐずったら休憩することもできます。
ベビーカーや車椅子の貸し出しも行っています。借りたい時は、その旨を受付(総合案内所)で伝えましょう。
台数に限りがありますが、余っていれば貸してもらえます。
多くの博物館や美術館に備えられている基本的なバリアフリー設備のほかに、施設によって、有無が分かれるバリアフリー設備を取り上げます。
館内の展示物に概要説明の点字が表示されていても、博物館や美術館を訪れた視覚障害者などを誘導するための点字ブロックは、施設によって設置されていないこともあります。
設置されているところでも施設内、または敷地内のどちらかにあったり、その両方にあったりとまちまちです。
すべての博物館、または美術館にこのような設備があるわけではありませんが、展示室の各コーナーに点字の案内板や直接手で触れられる展示物を置いていることもあります。これらの工夫があることで、視覚障害者(児)も展示物を存分に楽しむことができるのではないでしょうか。
比較的大規模な博物館や美術館には講堂があり、様々な講演会が開かれたりしています。施設によっては、講堂に磁気ループ(誘導コイル)システムが設置されている場合があるため、対応の補聴器をつけている人は、講演会などの際にいつでも利用できます。
また、聴覚障害者など向けに、筆談器が用意されていることもあります。
磁気ループシステムや筆談器を利用したい時は、その旨を受付(総合案内所)で伝えましょう。