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特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは「特養」とも呼ばれる介護老人福祉施設です。介護保険が適用されるサービスで、自宅で生活するのが困難な高齢者のための生活施設です。

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特徴

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは病院ではないため、終身利用ができるという特徴があります。ただし、3ヶ月以上、医療機関に入院する場合は、退所しなければいけない場合もあります。
また、比較的低料金で利用できるため人気が高く、待機者が多いのも特徴です。

入所できる方

特別養護老人ホームに入所できるのは、経済的な理由や心身障害などで、家庭で介護するのが困難と認められた、要介護1~5の方です。ある程度、身の回りのことが自分でできなければいけない場合が多いです。


費用

かかる費用は前年の収入から算出されます。内訳は、サービス費や居住費、食費などで、季節によっては暖房費がかかる地方もあります。ほとんどが個室となっておりますが、大部屋の場合は個室よりも若干費用が安くなります。


申し込み

申し込みに関しては、福祉担当窓口になりますが、お住まいの地域にどのような施設があるのかは、地域包括支援センターに問い合わせることで紹介してくれます。

申し込みの流れ

入所申請 入所を希望する方の住民票のある市区町村の高齢者福祉窓口に、本人か家族が申出る
ケースワーカーによる訪問調査
聴取事項
  • 入所希望者の身体的日常生活の動作や精神的な状況
  • 離床の状況
  • 在宅福祉サービスの利用状況
  • 介護状況
  • 家庭環境
説明・指導事項
  • 法や措置制度、ならびに費用徴収制度の趣旨
  • 申請を受理後、すぐに措置できない場合には家族に事情説明
  • 入所後、高齢者の孤独感の解消に努めるよう、家族の面会などの指導
  • 健康診断、伝染病予防措置の受診指導
  • 入所する際に必要な書類等
その他の注意事項
  • 法や措置制度、ならびに費用徴収制度の趣旨
  • 申請を受理後、すぐに措置できない場合には家族に事情説明
  • 入所後、高齢者の孤独感の解消に努めるよう、家族の面会などの指導
  • 健康診断、伝染病予防措置の受診指導
  • 入所する際に必要な書類等
入所判定委員会 高齢者福祉担当、保健所長、精神科医を含む医師、老人福祉施設長、それぞれの代表者で構成された委員会で、入所措置に要否を判定
書類提出 本人 収入申告書
扶養義務者
  • 前年分所得税源泉徴収票
  • 前年分所得税確定申告書等の写し
  • 前年分市区町村民税通知書

なお、入所は申し込み順ではなく、介護度や、家庭で介護する人の有無などを考慮し、必要性の高い人から優先的に入所することになります。


高齢者の為の福祉施設

入所できるかどうかは、施設を管轄している福祉事務所が決めます。介護保健施設ではないため、寝たきりなどの方は入所することはできません。医療面でも、必要最低限のことは提供してもらえますが、酸素吸入や痰の吸引、胃ろう、床ずれなどの医療措置が必要な方も入所することができません。また、衛生面や健康管理を主として、医療ケアを行っていない施設も少なくありません。

見学しよう

施設選びの際は、申し込みをする前に見学しておきましょう。どこの施設でも見学を受け入れています。

チェックポイント
施設で対応している医療措置の内容
入所前に、生活習慣や生活リズムについてよく聞いてくれるか
親族との面会や外出、外泊について
親族以外の友人や知人との面会の可否、電話の取次ぎ等
持ち込み、差し入れの可否

入所待ち

施設への入所を希望しても、すぐに入所できない場合もあります。人気のある施設は入所待ち人数も多く、何年も在宅介護を受けながら待つことも珍しくありません。ようやく順番がきたのに、申し込んだ頃と状況が変わり、痰の吸引が必要になったり、酸素吸入が欠かせなくなり、入所できないこともあるのです。



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