ページトップへ
ページ最下段へ
福祉総合サイト「ハピネス」 知ることから始めよう、快適な社会作り。

HOME > 記事 > 後見人の苦労話

後見人の苦労話

HN:Enigma

友人は成年後見を専門とする行政書士をやってますので、その苦労話をちょっと公開します。

スポンサードリンク

便利屋ではないですが……

成年後見とは、自身で生活の管理ができなくなった人が、後見人と呼ばれる人に管理してもらうという制度です。管理してもらう側(以下、被後見人)の話はよく聞くとは思いますが、後見人の苦労はあまり知られていないところでもあります。

被後見人がグループホームなどに入所している場合、あくまでも「法的な仕事をする」のが後見人の仕事です。入所費用、その他の諸費用を被後見人に代わって支払い作業をします。
しかし、仕事内容の線引きは難しく、近くに被後見人の親族がいない場合、病院の送り迎えや介助、日用品の買い物などをしなければならなくなってしまうケースも実際にあります。「先生、ちょっと被後見人さんの寝巻の換えを持ってきてくれませんか?」なんて言うのも日常茶飯事。休みの日のはずなのに、寝巻とついでの日用品を購入して施設に届けて、ついでに介助のお手伝いをしてきたりして……。本来ならすべきところではないものの、やはり「日常生活の面倒を見てしまう」のが後見人です。

お金の管理は命に代えても!?

電卓とメモ帳と現金

後見人の仕事のメインは、やはりお金の管理です。銀行や郵便局に行く回数も多く、行政書士をやっている私の友人が、今の住まいを郵便局と銀行の徒歩圏内に決めたのもそういった理由です。
荷物を送ったり、その足で銀行へ行ったり、そのまま被後見人の施設に行ったりとかなり忙しい毎日を送っているため、被後見人の通帳と印鑑を持ち歩くことも多々あります。
そのため、おしゃれは二の次。どんなにかっこ悪くても、大きなウエストポーチを身につけて、さらにショルダーバッグは前に抱えて、自分の目の届く「前」に持っています。
さらに「私はお金を持ってません。襲ったって無駄です」的なダサい格好をして、業務をこなします。
それは当然、命に代えても被後見人の財産を守るための対策です。決してセンスが無くてダサいわけじゃありません。

万一のことがあった場合

実は後見人は、被後見人が亡くなった場合、葬儀まで執り行います。通常は死亡届提出、火葬、埋葬までですが、親族がいない場合は、後見人がそのすべてを一人で執り行うことになります。
やはり被後見人になられる方は、高齢の方がほとんどなので、月に2度3度と葬儀を執り行うことも少なくありません。やはり人の死に立ち会うのはなかなか辛いものです。
死亡診断が出て、24時間が経ち、直接火葬することを「直葬」と言いますが、参列者の誰もいない火葬をの時間を過ごすのは、一人の人間として、心が痛みます。

後見人あるある

ログハウス

施設に入らず、独り暮らしをしている認知症の被後見人も少なくありませんので、家庭訪問は月に2回は行います。
後見人は、家庭訪問をした際、部屋の中から出てきたカビの生えた羊羹をティッシュで包んでサッと片付けたりすることもあります。また、後見人のことを自分の子供だと思いこみ、子供の名前で呼ばれ続けることもよくある話です。

後見人はただ法的なことを代行しているだけではなく、被後見人のよき理解者であり続けるのも仕事の一つなのです。


筆者情報 筆者「Enigma」
■Enigma

私は特定疾患、いわゆる難病と言われているSLE(全身性エリテマトーデス)、MS(多発性硬化症)患者です。
防災士でもあり、災害時の障害者対応などに力を入れています。



スポンサードリンク

スポンサードリンク
記事
2017年11月の記事
幼稚園と保育園…発達障害児の場合  発達障害の子供と療育の大切さ 発達障害?我が子の言動にみる兆候
2017年10月の記事
訪問介護の仕事をして 福祉の仕事をしてきた私の体験談 介護福祉士の体験談 介護職の失敗談~相手の事を考える 介護職の失敗談~失敗からの学び
2017年9月の記事
特別児童扶養手当と発達障害児 障害児の就学~我が家の体験談 障害児の学校選び 子供に合った放課後の過ごし方を! 子供が放課後を楽しく過ごすには?
2017年7月の記事
手話を仕事に活かそう 手話の資格を取る方法 手話は英語だと違うの!?
2017年6月の記事
手話を学ぶ事にしたきっかけ 手話を覚える方法 手話をどこで学ぶ?【独学以外の方法】
2017年5月の記事
サイクリングで筋トレをしよう!  スポーツ吹き矢の健康効果とは 社交ダンスは認知症予防に効果的? 卓球が高齢者に与える効果
2017年4月の記事
ゲートボールは高齢者に大人気!  ウォーキングで健康に! 体操で介護予防を! フラダンスがエクササイズになる!? ボウリングは健康づくりに最適
2017年3月の記事
健康づくり のためのボランティア 高齢者福祉施設への慰問 児童養護施設への慰問 手話のボランティアでスキルアップ! 盲導犬のパピーウォーカーを経験して
2017年2月の記事
ノートテイクで聴覚障害の学生を支援! パソコン を使った点訳のボランティア 病院ボランティア で子供と遊んでみて 高齢者 の見守りボランティアの体験 子供 の学習支援のボランティア
2017年1月の記事
ケアマネージャーは苦労が沢山! ホームヘルパー としての注意点とは? ホームヘルパーの資格を取った方法 介護福祉士 としての酷い失敗談 ケアマネージャー として反省した失敗談
2016年12月の記事
介護 の仕事に就くきっかけをくれた母 療育 に携わりたいと思う理由 介護福祉士 の仕事で求めるやりがい 介護福祉士 は苦労が多く報われない ケアマネージャー として働く魅力とは?
2016年11月の記事
パーキンソン病の発症から介護認定まで 福祉用具は生活に欠かせないもの 義足 だった義父の生活 車椅子 を使う私が一番欲しい福祉用具
2016年10月の記事
介護の相談は介護のプロに! 実母の介護は自分との格闘 介護のストレスを解消するための準備
2016年9月の記事
大変だった息子の小学校生活 ADHDの女子高生の日常生活 通学路と消耗品
2016年8月の記事
発達障害ママの日常 何か違う…気づいた次男の異変 発達障害と共に~それは自分探しの旅 アスペルガー症候群と知ってから
2016年7月の記事
私と母と、生活保護費の受給 生活保護を受けた祖母 
2016年6月の記事
交通事故で変わった生活と物の見方 車椅子での外出で思うこと 松葉杖での長期生活で感じた事 都内の大病院でのトイレ体験
2016年5月の記事
母子父子寡婦福祉資金貸付で高校入学 ヘルパーさんのサポートを得て ひとり親家庭等医療費助成を利用して
2016年4月の記事
私の健康法はウォーキング! 散歩と油絵などの趣味 定年退職後の新生活 
2016年3月の記事
知的障害者施設での作業ボランティア 児童養護施設での遊びのボランティア 地域での介護指導 特別養護老人ホームでのボランティア
2016年2月の記事
重度発達障害の次男との生活 自閉症児育児は山あり谷あり
2016年1月の記事
私が介護の仕事を始めるまで 介護の仕事から感じたこと
2015年12月の記事
ボランティアで子供を支援! わたしのボランティア活動 傾聴ボランティアを始めて
2015年11月の記事
精神障害者手帳の入手 試して体によかったこと うつ病と散歩 統合失調症から学んだこと
2015年10月の記事
双極性障害と訪問看護師の力 躁うつ病発覚から復帰に向けて 急増中!管理職の“鬱病” 強迫性障害から脱出して得た身軽さ 過労からうつ病になった体験
2015年9月の記事
うつ病の体験 気付けなかったパニック障害 うつ病を経験して 不安神経症から教わったこと
2015年8月の記事
双極性障害を発症して うつの発症から好転まで うつ病と障害者手帳
2015年7月の記事
買い物時の何気ない苦労 道のバリアフリー 初めての一人旅 身近に潜むバリア
2015年6月の記事
子連れでの買い物1 子連れでの買い物2
2015年5月の記事
てんかんと運転免許~前編~ 人生の価値を高める職業 てんかんと運連免許~後編~ 年金受給で残る将来への不安 初めての電動車椅子と青春 衝撃!夜勤中に起きた出来事 ヘルパーの資格を取得~前編~ ヘルパーの資格を取得~後編~ 後見人の苦労話
2015年4月の記事
介護保険を活用しよう 膠原病との戦いの始まり 介護サービスを受けるという事 おしゃれな杖で出掛けよう♪ 災害時の障害者対応
2015年3月の記事
老老介護の負担を軽く 介護施設について思うこと 刺激になったショートステイ
2015年2月の記事
自立に向けて 問題点だらけの生活保護 祖母と孫と生活保護 生活保護受給までの道のり 生活保護受給で楽になったこと 祖母の一人暮らし 期間限定!生活保護受給
2015年1月の記事
安心して働ける工夫 放課後、どう過ごさせる? 我が家の子供たち三人の日常 沢山の支えがあって 「小1の壁」を乗り切ろう 両親の協力を得て