ページトップへ
ページ最下段へ
福祉総合サイト「ハピネス」 知ることから始めよう、快適な社会作り。

HOME > 記事 > 介護職の失敗談~失敗からの学び

介護職の失敗談~失敗からの学び

HN:まろん

介護職の失敗01

介護職は、介護の資格を取得した人にとって身近な職業だと思います。

介護の仕事をする中での失敗談を私のエピソードも含め、いくつか紹介します。

スポンサードリンク

介護職での失敗談:口腔ケア

介護職に就いてから、私は様々な失敗を経験しましたが、そのおかげで学ぶことも多くありました。


あるとき、身体介護が必要な男性利用者さんの担当になりました。

それまで私は身体介護について研修しか受けたことがなく、実際に介護支援したことはありませんでした。


その方は、胃ろうと器官切開をされていました。


清拭やおむつ交換のあと、口腔ケアを行うのですが、歯磨きの際の工夫に驚かされた私。

歯ブラシにバキュームが付いていたのです。

うがいが出来ないので、ケア後はバキュームで口の中の汚れを吸い取ります。

軽く歯磨きをしてからバキュームで汚れを吸い取っていたところ、利用者さんがご自分の唾液のせいで呼吸が出来なくなり苦しそうな表情に……。


慌てた私は家族の方に声をかけ、様子を見てもらいました。

幸い何ともなく安心したものの、このときの介護体験がきっかけで利用者さんに万が一のことがあったら……と、介護職そのものに怖さを感じるようになりました。

そのあとも、何回かその方の支援に入りましたが、しばらくして、肝機能が弱くなり入院されたとの連絡を受けました。

介護職で大事なのは失敗することばかり考えない

介護職の失敗02

介護職について以来、私は色んな利用者さんの介護をさせてもらっています。

  • 認知症で、症状の一つに徘徊がある方
  • 車椅子の方
  • 90歳で一人暮らしをされている方

など、身体状態や生活環境も、人それぞれ違います。


もちろん、各利用者さんに合った介護をしなければならず、大変なことも少なくありません。

個々で介護方法が異なるため、時には失敗してしまうこともあるでしょう。

その失敗も小さなものから、少し大きめのものまで様々です。


例えば、利用者さんの機嫌を損ねないために、本来やるべき介護をしないなどはよくありません。

失敗することを考えてばかりいては、必要な介護も出来なくなってしまいますから。

失敗をしないための工夫も必要

介護職の失敗03

訪問介護で利用者さんの入浴介助とベットサイド回りの清掃を行っていたとき、特に気をつけていたのは入浴介助です。

利用者の方が風邪を引かないように、手早い入浴介助を心がけていました。

その方は歩行が困難で、湯船に浸かっている間も足が浮いてしまいます。


そこで介護の研修で教わったように、浴衣の紐をお腹周りを軽く縛り、その紐を持ち上げたり沈めたりすることで少しでも楽に入浴できるように工夫していました。

中でも冬場の入浴後は風邪をひいてしまわないよう、早く服を着られるように介助することが大切です。


介護の失敗を防ぎながら、利用者さんに気持ちよく過ごしてもらうための工夫が必要……


これは私が介護職をする中で実感したことの一つです。

居室での転倒

介護職の失敗04

介護職としてグループホームに勤め始めて、まだ間もない頃の私の失敗談を紹介しましょう。


グループホームに勤務して3カ月が経ち、1人で夜勤をし始めた頃。

初めて介護事故を起こしてしまいました。


幻覚幻聴の症状があるAさんが、ベッドから起き上がり、床に足を下ろした状態で座っています。

私が「Aさん、どうしたんですか?」とたずねると、「天井から血が垂れている」とAさん。

床を指差して、「血の海だ」と言います。

天井から血が垂れてもいないし、床に血の海も見えません。


Aさんの発言への返事を考えている時、Bさんの居室でセンサーが鳴りました。

私はAさんに「またすぐに来ますから、このまま座っていて下さいね」と声をかけ、Bさんの居室へ行くと、「トイレに行きたい」とのこと。

Bさんは自分で歩けますが、歩行が不安定なためトイレまで介護者が付き添っています。

Bさんをトイレに連れていった時、遠くからドスン!という音が……。


慌てて各居室を見て回り、Aさんの居室へ着いた時、Aさんは床で仰向けに倒れていました。

「Aさん、大丈夫ですか!」と声をかけ、顔を見ると、目を大きく開けたまま「こけたんだ」とAさん。

ベットから起き上がり、幻覚が見えている状態で1人にさせてしまったことで、転倒事故が起こってしまったのです。

失敗からの反省

介護職の失敗05

Aさんの元から離れる前に、せめてベッドに横になってもらってから、その場を離れるべきだったと反省しました。

「このまま待っていて下さい」という言葉をすんなり聞き入れてくれる時と、今回のように幻覚幻聴が出ている場合とでは状況が違うからです。

また、事故が起こってから隣のユニットへ応援を頼みましたが、センサーが2室以上鳴った時点で応援を頼むという選択肢もあったのです。


今回の事故は、Aさんは転倒して怪我をしてしまい、Bさんのこともトイレで待たせてしまうという結果になってしまいました。

Bさんはトイレで待ってくれていましたが、もし1人で歩こうとしてBさんも転倒していたら……と思うと、ぞっとします。

Aさんは幸い大きな怪我ではなく、バイタルも正常値、歩行もできました。


事故を起こしてしまった時は本当に落ち込みましたが、怪我をさせてしまった後の対処の仕方や事故報告書の書き方など勉強することもできたので、なるべくポジティブに考えるようにしています。

それからは失敗を繰り返さないように、センサーが2室以上鳴ったときの優先順位の把握や、隣のユニットに応援を頼み易いようにスタッフ間のコミュニケーションを大切にしています。

介護職の失敗談:車椅子利用者の外出介助

介護職の失敗06

介護職の経験者であれば、大問題になりかねない失敗談を持っているのではないでしょうか。

人間対人間なので、いつ何があるか分かりません。

介護職に就いている私の失敗談を紹介します。


車椅子利用者の外出介助中、歩道の溝に車輪がはまってしまいました。

その瞬間車椅子ごと転倒したと思いましたが、車椅子は斜めに傾いてはいるものの、倒れてはいませんでした。

慌てて車椅子の位置に戻そうとしますが、力が足りずにどうすることも出来ません。

トラックで通りがかった男性が、わざわざトラックから降り、利用者さんが体勢を立て直すことを手伝ってくれました。

車椅子が倒れなかったため、利用者さんに怪我はありませんでした。


しかし、倒れてしまえば骨折などの重傷になる可能性が高く、介護職について初めての失敗であったため、恐怖を感じました。

以来、車椅子利用者の外出介助の際には、道路状況に一層気を付けるようになりました。


介護職の失敗談:居眠り

介護職の失敗07

私がグループホームに勤務していた時の失敗談です。


夜勤は基本的に仮眠タイムがなく、自分のペースで業務を行い、時間を見て休憩を取っていくようなシステムでした。

ある勤務日に私は体調が優れず、深夜に利用者さんが寝ていることを確認してから、風邪薬を飲んで少し休もうと考えました。


しかし、『少し』のつもりが4時間以上も熟睡してしまったのです。

慌てて飛び起きて全室を確認したところ、皆問題なく眠っており、安心しました。

利用者さんが汚してしまったトイレを綺麗にするだけで済みました。

介護職の失敗談:ベッドへの移乗介助

介護職の失敗08

ある時は、車椅子からベッドに移乗のサポートをする際に、車椅子に利用者さんの足がぶつかって怪我をさせてしまいました。

患部が出血していたので、とても焦ったことを覚えています。

まずは先輩に報告し、看護師さんに処置をしてもらいました。

以来、移乗介助の際には車椅子の位置や、利用者さんの足の位置に特に気を付けるようになりました。


またある時は、ベッドの柵のセットを忘れて、利用者さんが落ちてしまったこともありました。

ゆるりと落ちる瞬間に気付いたため、利用者さんに怪我はありませんでした。

勢いよく、誰も見ていない瞬間に落ちていたら……と思うと、恐怖を感じます。

介護職の失敗談:もう少しで……

介護職の失敗09

室内の保湿のため、濡れたタオルを入居者さんの部屋へ干したときのこと。

タオルに含んだ水の量が多すぎたようで……。

しばらくすると、干したタオルの下が水浸しになっていました。

幸い拭き掃除をするだけで事なきを得ましたが、ともすれば入居者の転倒につながる状況を作ってしまいました。


『失敗は成功のもと』と思い、一度やってしまった失敗は繰り返さない事を心掛けていました。


どのようなミスが現場で起きているのか、どのようなことで失敗してしまうのか危険予測や注意をして、利用者・入居者からできる限り目をそらさずにいること……


それが介護の現場での失敗を防ぐ方法なのだと思います。


筆者情報 筆者「まろん」
■まろん

失敗は成功のもと!
日々、できるだけプラス思考で頑張っています。



スポンサードリンク
スポンサードリンク
記事
2017年10月の記事
訪問介護の仕事をして 福祉の仕事をしてきた私の体験談 介護福祉士の体験談 介護職の失敗談~相手の事を考える 介護職の失敗談~失敗からの学び
2017年9月の記事
特別児童扶養手当と発達障害児 障害児の就学~我が家の体験談 障害児の学校選び 子供に合った放課後の過ごし方を! 子供が放課後を楽しく過ごすには?
2017年7月の記事
手話を仕事に活かそう 手話の資格を取る方法 手話は英語だと違うの!?
2017年6月の記事
手話を学ぶ事にしたきっかけ 手話を覚える方法 手話をどこで学ぶ?【独学以外の方法】
2017年5月の記事
サイクリングで筋トレをしよう!  スポーツ吹き矢の健康効果とは 社交ダンスは認知症予防に効果的? 卓球が高齢者に与える効果
2017年4月の記事
ゲートボールは高齢者に大人気!  ウォーキングで健康に! 体操で介護予防を! フラダンスがエクササイズになる!? ボウリングは健康づくりに最適
2017年3月の記事
健康づくり のためのボランティア 高齢者福祉施設への慰問 児童養護施設への慰問 手話のボランティアでスキルアップ! 盲導犬のパピーウォーカーを経験して
2017年2月の記事
ノートテイクで聴覚障害の学生を支援! パソコン を使った点訳のボランティア 病院ボランティア で子供と遊んでみて 高齢者 の見守りボランティアの体験 子供 の学習支援のボランティア
2017年1月の記事
ケアマネージャーは苦労が沢山! ホームヘルパー としての注意点とは? ホームヘルパーの資格を取った方法 介護福祉士 としての酷い失敗談 ケアマネージャー として反省した失敗談
2016年12月の記事
介護 の仕事に就くきっかけをくれた母 療育 に携わりたいと思う理由 介護福祉士 の仕事で求めるやりがい 介護福祉士 は苦労が多く報われない ケアマネージャー として働く魅力とは?
2016年11月の記事
パーキンソン病の発症から介護認定まで 福祉用具は生活に欠かせないもの 義足 だった義父の生活 車椅子 を使う私が一番欲しい福祉用具
2016年10月の記事
介護の相談は介護のプロに! 実母の介護は自分との格闘 介護のストレスを解消するための準備
2016年9月の記事
大変だった息子の小学校生活 ADHDの女子高生の日常生活 通学路と消耗品
2016年8月の記事
発達障害ママの日常 何か違う…気づいた次男の異変 発達障害と共に~それは自分探しの旅 アスペルガー症候群と知ってから
2016年7月の記事
私と母と、生活保護費の受給 生活保護を受けた祖母 
2016年6月の記事
交通事故で変わった生活と物の見方 車椅子での外出で思うこと 松葉杖での長期生活で感じた事 都内の大病院でのトイレ体験
2016年5月の記事
母子父子寡婦福祉資金貸付で高校入学 ヘルパーさんのサポートを得て ひとり親家庭等医療費助成を利用して
2016年4月の記事
私の健康法はウォーキング! 散歩と油絵などの趣味 定年退職後の新生活 
2016年3月の記事
知的障害者施設での作業ボランティア 児童養護施設での遊びのボランティア 地域での介護指導 特別養護老人ホームでのボランティア
2016年2月の記事
重度発達障害の次男との生活 自閉症児育児は山あり谷あり
2016年1月の記事
私が介護の仕事を始めるまで 介護の仕事から感じたこと
2015年12月の記事
ボランティアで子供を支援! わたしのボランティア活動 傾聴ボランティアを始めて
2015年11月の記事
精神障害者手帳の入手 試して体によかったこと うつ病と散歩 統合失調症から学んだこと
2015年10月の記事
双極性障害と訪問看護師の力 躁うつ病発覚から復帰に向けて 急増中!管理職の“鬱病” 強迫性障害から脱出して得た身軽さ 過労からうつ病になった体験
2015年9月の記事
うつ病の体験 気付けなかったパニック障害 うつ病を経験して 不安神経症から教わったこと
2015年8月の記事
双極性障害を発症して うつの発症から好転まで うつ病と障害者手帳
2015年7月の記事
買い物時の何気ない苦労 道のバリアフリー 初めての一人旅 身近に潜むバリア
2015年6月の記事
子連れでの買い物1 子連れでの買い物2
2015年5月の記事
てんかんと運転免許~前編~ 人生の価値を高める職業 てんかんと運連免許~後編~ 年金受給で残る将来への不安 初めての電動車椅子と青春 衝撃!夜勤中に起きた出来事 ヘルパーの資格を取得~前編~ ヘルパーの資格を取得~後編~ 後見人の苦労話
2015年4月の記事
介護保険を活用しよう 膠原病との戦いの始まり 介護サービスを受けるという事 おしゃれな杖で出掛けよう♪ 災害時の障害者対応
2015年3月の記事
老老介護の負担を軽く 介護施設について思うこと 刺激になったショートステイ
2015年2月の記事
自立に向けて 問題点だらけの生活保護 祖母と孫と生活保護 生活保護受給までの道のり 生活保護受給で楽になったこと 祖母の一人暮らし 期間限定!生活保護受給
2015年1月の記事
安心して働ける工夫 放課後、どう過ごさせる? 我が家の子供たち三人の日常 沢山の支えがあって 「小1の壁」を乗り切ろう 両親の協力を得て